『希少品』　知花花織　手織り　半幅帯　伝統的工芸品
地色:黒に近い紺色×渋い薄縹色
(＊お色の詳細は「和色大辞典」を参考に記載させて頂いております。)
ひと織り、ひと想い――
沖縄・知花の地で生まれた、知花花織の半巾帯。
空と海が溶け合うような青、そして大地の影のように深い黒。
この帯に織り込まれた色は、沖縄の自然そのものを映し取ったかのようです。
青は晴れた空の澄みきった軽やかさをまとい、黒はその美しさを引き締めながら、揺るぎない静けさを添えています。
二つの色が交差するたび、文様は浮かび上がり、光と影が織りなすような奥行きを帯びていきます。
この文様は「経糸花織」の技法によって織り出されたもの。
経糸の中に浮かぶ模様は、繊細で、規則の中にふとした揺らぎがあるような、人の手だからこそ生まれる温もりを感じさせます。
そして、何よりもこの帯は、整経から機織りまで一人の織り手がすべてを担う「一貫生産」によって仕上げられています。織るだけでも十日以上かかるというその時間は、単なる作業ではなく、糸に向き合い、ひと目ひと目に想いを込める静かな営みです。
知花花織は、沖縄県沖縄市で育まれてきた伝統工芸。
平成24年7月には、国の「伝統的工芸品」に指定され、未来へと受け継がれるべき大切な文化として、その価値が認められました。
柔らかな木綿に、深い青と黒が織りなす静かな詩。
装うたびに、沖縄の風景と織り手の心がふと胸に触れる――
そんな一本です。
＊端のかがり処理をさせて頂き、お手元にお届けさせて頂きます。
＊『当店の写真撮影では、
実物のお色や生地感をできる限り近くなるように
明るさや彩度、精細度を調整して撮影させて頂いております。』
綿　100%
新品未仕立て品
長さ：約417cm (カット仕上げ後)
幅：約15.8cm
#きもののすみか半幅帯